エコカップ2011雑感(2)

エコカップ2011雑感(1)の続きです。

女性点

今大会ではエンジョイ決勝とチャレンジ決勝の両方共が、スコアレスのまま女性がフル出場することによって与えられる点(以下、女性点と呼びます)によって勝敗が決しました。もちろん、この勝利は大会のレギュレーションの通りに戦った結果であり、優勝の価値を下げるものではありません。また、今大会では試合時間を長くした影響もあり、決勝ラウンドでは各チーム疲労がたまり、ばててしまったがためにゴールが生まれず女性点で勝敗が決したという面もあります。
しかしながら、本来ゴール数を競うフットサルにおいて、ゴールが生まれないままに勝敗が決することについての違和感はあります。

今大会において、両チームゴールのないまま女性点で勝敗が決したのは、チャレンジ、エンジョイの全61試合のうち10試合(なお他にも、スコアレスのままover40点で勝敗の決まった試合が1試合)でした。2割近い比率ということになります。女性点があるチームがゴールを決めずに勝利した試合(たとえば女性3人が出場し、相手チームの男性が1ゴール決めたものの1.5-1.0で試合終了など)もカウントすれば、さらに高い比率でゴールが生まれないままに女性点が勝敗に影響していることになります。
今大会はピッチを広く、試合時間を長くすることでゴールが増加することを狙い、女性点の影響が小さくなるのではと期待したのですが、むしろ逆に作用したようで、遠く北海道で学会前の開催ということで各チームの選手数が減少したことも相まって、試合が進むに連れて疲労が蓄積してゴールが生まれなくなり、女性点で決着した試合が増加してしまいました(スコアレスで女性点で決着した10試合の内訳は、一次ラウンドが3試合、決勝ラウンドが7試合)。

また、今大会のチャレンジ、エンジョイの全61試合で生まれたゴールは106ゴール、得点としては112.5得点になります。これに対し、全61試合で記録された女性点の合計は51.0点になります。すなわち、全試合で「スコア」として刻まれているもののうち、およそ1/3は女性点です。

エコカップ初期から存在し、得点の微調整を経ながら定着してきた女性点の制度は、女性のエコカップ参加に大きな役割を担ってきたことは確かです。また、この女性点をもとに各チーム戦略をたてることが常識となってきています。しかしながら、今大会の総登録選手数195人のうち、女性の参加は45人と割合が非常に高くなった現在では、若干バランスの悪い制度と感じられます。

一つ、懇親会の席で伺ったアイディアとして、ゴールが入るまで女性点を加算しない、というものがありました。例えば女性一人を含むチーム(A)と、全員男性のチーム(B)が対戦したとして、最初は0.0 – 0.0の状態からスタートし、Aチームが得点した時点で初めて女性点が有効になり、1.5 – 0.0になる、というものです。これならば、スコアレスならば0.0 – 0.0のまま、Bチームのみがゴールを上げれば、0.0 – 1.0 となります。スコアレスで決着がつかなくなり、女性のいないチームでも勝利の確率は上がるでしょうが、難点は、得点の集計が極めて難しくなることでしょうか。

定着している女性点ですが、存廃も含めて、これからの課題ではないでしょうか。女性が常時出場しているチームによる、ミックスクラスの設置というのも現状では可能だと思います。

2011.03.23